スカイプでロンドンの友人から連絡がありました。彼女は、目黒が夫と一緒にイギリス・ブライトンでホームステイをさせてもらった日本人です。その当時は、かわいい子どもたちとトミー(ヨークシャーテリア)とワインの好きなイギリス人の夫との暮らしでしたが、今は子どもは自立し、彼とは別れて一人で起業をし、通訳などの活動をされています。日本にもよく帰ってくるとのこと、20年以上も前の知り合いですが、話し始めると昔と同じになります。
ロンドンに近い保養地ブライトン、海の近くにBBを経営している知り合いの日本人、今はどこにおられるのでしょうか。彼と二人で、明るい日差しの中、町を歩き回って、アフタヌーンティーや飲茶を楽しんだことを思い出します。大学でPh.D.をとることを目ざして、40代半ばにイギリスに来たのですが、ブライトンではなくリーズ大学で、50代初めに目的を達成し、生まれ故郷の佐用町に帰ってきて、社会福祉法人はなさきむらに関わってきました。今の活動の基礎はこのイギリス留学にあります。その時に得た知見をもとに、「雇用に関わる三つの輪」理論に基づいた社会福祉法人はなさきむらの実践も、ある程度の形になってきたと思うのです。
これから、関西福祉大学の谷川先生に、はなさきむらの実践を研究論文としてまとめていただきたいと願っています。そして、「社会福祉法人こそ、障がい者雇用のパイオニアになれる」という試みを、発信していきます。
お互いに年取ったねと言いながら、それぞれの現在を見ます。いくつになっても、自分の仕事を持ち、社会と関わりあって生きていられる幸せを感じながら、また会おうねと約束をしました。